トトロ VS ゲド/1
2006年 07月 29日
夕方の打ち合わせで声優さんの話になりました。
僕が知っているごく狭い範囲の名前を挙げていたところ、
となりから「日高のりこ」を推す声が。
僕らの世代だと、その名前の後には確実に、
「タッチの南ちゃん!」と続きます。
僕はこの論調に異を唱えたい。
日高のりこは南ちゃんではなく、
草壁サツキであると!
話は簡単です。
僕は「タッチ」を一切見ていないから。
いや、そのこと以上に、
「となりのトトロ」が大好きだから。
で、夜になって気付きました。
今日の金曜ロードショーはトトロじゃないか……。
このシンクロ具合、何かの予兆だったらいいんですけどね。
仕事をあらかた片付けて、テレビの前へ。
メイちゃんがおばあちゃんに連れられて、
サツキの小学校を訪れるあたりから観賞することに。
今までは通りすぎていた何気ないシーンにも
やさしさや気遣いが込められていることが分かり、
何度か熱いものがこみあげてきました。
これですよ、これ!
「もののけ姫」以降の宮崎駿は、
ストレートに物語を構成することを
意図的に回避しているかのような発言をしていますが、
僕はヌケヌケと大団円に向かっていく物語が見たい。
たまらなく見たい。
終盤に差し掛かった頃、
ケダマの後藤くんもテレビの前にやってきて
つぶやいていました。
「この頃のジブリ、いいですね~」
ラストがまたいい。
我らが島本須美さんの演じるおかあさん!
病床で笑顔を見せてくれるおかあさん……!
個人的な思いが爆発しそうになる寸前に、
トウモロコシというアイテムを効果的に使った
あの爽やかな締め方に救われます。
勇気とか希望が湧いてきます。
さて、土曜からは
いよいよ「ゲド戦記」の公開です。
事前情報はほとんど入れていません。
先に観賞されたからといって、
「ゲド戦記ってね……」と
僕にしゃべりかけてくる行為を
全面的に禁止とさせていただきます。
くもりなき眼で、しっかりと見届けたい。
宮崎駿の作品じゃない「宮崎映画」を。
by sekiden69 | 2006-07-29 03:38