古本リターンマッチ
2006年 11月 05日
古い場所に、古い書物は似合います。
でも、僕は相変わらず、招かれざる客のようです。
金曜日、「秋の古本まつり」に行ってきました。
今回の開催場所は、百万遍の知恩寺。
境内を埋め尽くすテントから、
古本たちが行列をなして押し寄せてきます。
なぜか足を踏み入れてしまった「春の古本まつり」に
続いて、今回で2回目の参戦です。
5/2のブログには、こんなことを記していました。
つづいては、今日から京都市勧業館で開催されている
「春の古書大即売会」へ。
僕も妻もぜんぜん古書マニアではありませんが、
なんとなく流れで足を踏み入れてしまった感じ。
1時間半ほどうろついて、1冊も購入せず。
館内は涼しかったですが、古書を漁る人たちの背中に、
別の意味での「暑さ」を感じました。
ホントにそんな古い本を買って読んでるんだろうか……。
そうです。前回は1冊も購入しませんでした。
ほしいと思う本がなかったし、
むりやり買っても読まないだろうなぁと思ったし。
「じゃ、2時間後に入口で」
妻と別れて各々単独行動へ。
2時間後、再び集まって釣果を披露し合う二人。
妻は「英英辞典」と、
南米の教育問題に興味を持っているらしく
ブラジルの教育関係の本を購入。
かたや、僕はゼロ。
しかし妻の購入に刺激されて、
買おうか買うまいか当落線上に置いていた
ある本の購入を決意。
「あ、ちょっと待ってて。やっぱり買ってくる!」
その本は、境内のいちばん奥にありました。
3冊で500円の特価本コーナーで微笑んでいました。
「 NIPPONアイドル探偵団 」
’96、’97、’99版の3冊です。
(’98が飛んでいるのは、置いてなかったから)
あの境内に並べてあった古本の種別からすれば、
もっともマイノリティーに属する古本でしょう。
まぁ、いいじゃないですか。
この本、今あらためて読むと、資料性が高いです。
その筋のマニアたちが力を合わせて、
その年に活躍したアイドルを勝手にランキングにまとめた本。
実に1000人以上が網羅されているので、
意外な人の意外な姿を発見したり、
今は見なくなった懐かしのアイドルを偲ぶこともできます。
「アイドルの活躍を予想する先見性や批評眼」が
いかにあやふやで不確かなものかも痛いほど分かります。
(99年の1位が「榎本加奈子」だったり)
本の内容はともかく、
ほしい本があっただけでも雪辱を果たした、
ということにしておきましょう。
そういえば「古本まつり」の前には、
さらに古く、2000年前にタイムスリップしていました。
京都文化博物館で行われている「始皇帝と彩色兵馬俑展」。
これはホントにすごかった。
数は少ないけれど、兵馬俑(へいばよう)の一端が
印象的に展示してあって圧巻でした。
中国の西安で本物を見たら、もっと壮観なんでしょうね。
アイドルが1000人以上も整然と並んでいたら、
そっちの方が見てみたいと思いますけど。
by sekiden69 | 2006-11-05 00:47