ある歌手の名刺
2009年 06月 02日
僕の免許証入れには一枚の名刺が忍ばせてある。
歌手、斉藤清六。
アルバム、というか、カセットテープで買ったのだ。
1982年の作品だから、僕が中学生の時か。
斉藤清六の「なんなんなんだ!?」。
そのオマケとして、一枚の名刺が入っていた。
歌手、斉藤清六。
「欽ちゃんファミリー、斉藤清六」
ではなく、
「米屋のせがれ、斉藤清六」
でもない。
あくまで、堂々と、「歌手」なのだ。
なぜその名刺を免許証入れに忍ばせているのか、
自分でも理由は分からない。
けれど、ここまできたら
もう手放すわけにはいかないだろう。
形を変えたお守りである。
斉藤清六の名刺があったおかげで
事故を避けることができた……という事例でもあれば、
「いいはなシーサー」に取り上げてもらえるだろうか。
(先週の放送、冒頭でいきなり「岡山市」と紹介され、
ちょっと意気消沈。僕の思い出は「福山市」なので)
実はここ数日、斉藤清六のことを考えていたのだ。
人前で歌をうたう人のことを歌手と呼ぶならば、
彼ほど壮絶に「歌手」として駆け抜けた人を僕は知らない。
イギリスのスーザン・ボイルがいくら話題になろうとも。
YouTubeに「歌手、斉藤清六」の映像がなくて残念だ。
「歌」は見つけた。
アイドルマスターの映像と組み合わされたMADだが、
これはこれで不思議と調和している。
よかったら試聴してください。
これが「歌手、斉藤清六」です。
by sekiden69 | 2009-06-02 23:58