【ケダマは語る】 ツキダ タダシ 第2回 (特別版)
2004年 12月 25日
祝・ベスト盤発売記念!
レイモンズのベスト盤を購入された方、注目ですよ。
ツキダ氏からセルフライナーが届きました。
*********************************
思えば僕の20代は常にこのバンドと共にありました。
初めて曲を作り、歌詞を作りCDもリリースし、ツアーをし、
また大きな喜びと挫折を知りました。
何やら僕の知らぬ間に以前所属していたレーベルから
ベスト盤がリリースされていたので久々に自分で聴き返して
みました。もう2度と聴く事は無いと思っていたのですが・・・。
以下、セルフライナーです。
1 Record Prayer
僕が初めて作詞作曲をした曲(ついでに歌ったのも初めてでした)
当時ヴォーカルの中村君が全作詞作曲を担当していて、僕は単にギターを
弾く事だけで満足していたのですが、ふとした事から曲を作ってみる
事になり一気に作り上げました。
メロディーも歌詞もひどく青臭いですが、ここから全てが始まったのです。
2 Pages
ヴォーカルの中村君の名曲。当時山崎パンのCMタイアップが決まりかけていた
爽やかな曲(結局カジヒデキに取られましたが・・・)。
オルガンを弾いているのは世良公則さんのバンド”ツイスト”のキーボードの方で
鳥肌モンのソロを弾いて頂きました。
3 Young Master
これも中村君の曲。当時僕がはまっていたWILCO等のアメリカンオルタナカン
トリーの気分でギターを弾きました。
4 青い鳥
当時ファンの間で人気がありライブでも定番の曲でした。
7~8年前インドを数ヶ月間放浪していた時のモヤモヤした思いを歌詞
にしました。まあはっきり言うと失恋ソングなんですが・・・。
5 白い舗道
僕のお気に入りの曲。はっぴいえんどmeetsスピッツってな感じのえらく
メロウな曲なんですが、ドラムを速く録ってゆっくり再生させていたり、歌を
レズリースピーカーに通していたり、ビートルズ気分でスタジオで色んな実験
をした曲でした。ギターソロは僕が大好きだったクイーンの影響が
モロに出ています。
6 Endless Summer
タイトルはビーチボーイズのアルバムから拝借しました。
ギターをかき鳴らし女々しい事を歌うという当時の僕らの典型という
感じの曲です。
”いっそ跪いて君に哀れみを乞えたなら・・・”なんて
今は恥ずかしくてよう書きません(笑)。
中村君のギターソロがイカしてます。
7 Pillow Talk
タイトルと内容はあまり関係ないですね・・・(ピロートークって恋人どおしがベッドで
語りあう事でしたよね?)
当時の僕にしては珍しく完全なフィクションを歌った歌です。
8 Wave Racer
確か僕が初めて作った曲から3曲目くらいの曲(何と1stアルバムには僕が初めて
作った曲から5曲くらい一気に作った曲が全て収録されているのだ!)。
9 Living Dead
タイトルは僕が好きだったジョージ・A・ロメロ監督の映画のタイトルから取りました。
大学時代付き合ってた彼女に手痛くふられた僕はまさに生きる屍状態だったのです。
10 新しい朝
バリバリのギターバンドだった僕らには珍しいピアノメインの曲。ビートルズっぽい
な~。思えばこの頃から、ただのギターポップバンドと見られる事に抵抗を感じて色々
と新しい事をやらねば、って思い始めた気がします。
11 列車
藤子不二雄先生の”まんが道”にインスパイアされて出来た曲。
そう言えば僕も子供の頃藤子先生や手塚先生に憧れて漫画家を志した時期が
ありました。
12 雨
僕の弾き語りの曲。これもまたビートルズっぽいな~。コーラスはCSNっぽいです。
コーラスアレンジに凝り出した頃の曲です。
13 愛のない世界
当時所属事務所との関係がかなり拗れていて、そのどんよりした空気が歌詞にも
かなり反映されていますね。
でも後ろ向きな曲ではなくて、実は世界に愛がない事を認識した上で強く生きていこう
というポジティブな曲なんですよ。
14 ツヨクナリタイ
個人的にはかなり気に入っている曲。ピアノやシンセ関係も全て僕が弾きました。
よくジョン・レノンのイマジンに似ていると言われましたが、絶対にトッド・ラングレン
の影響の方が大。良く聴くとヘンな音がいっぱい入っています。
15 コーヒーカップ
僕らにしては珍しく同じブースで顔を見合わせながら一発録りした長~い曲。
ギターソロもダビングせずジャムセッションでつくりました。
俺ってニール・ヤング好きやな~っていうのがすみずみまで染み込んでいますね。
(そう言えば数年前うちの親父が死んだ夜も絶望の中で何とか僕の心を
癒してくれたのはニール・ヤングの”Tonight's the Night”とビーチボーイズの
”Pet Sounds"だったな~)
以前作った作品というのは中々恥ずかしくて聴く気がしないんですが、久々に聴いた
せいか かなりフラットな気分で聴けました。テクニック的にも全然だし全く洗練されて
いないサウンドですが、当時の僕の内面は確実に封じ込めれたと自負しています。
ケダマとは全然違いますが、また良かったら聴いて頂けたらと思います。
何か久々にバンドがやりたくなってきました・・・(笑)
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レイモンズのベスト盤を購入された方、注目ですよ。
ツキダ氏からセルフライナーが届きました。
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思えば僕の20代は常にこのバンドと共にありました。
初めて曲を作り、歌詞を作りCDもリリースし、ツアーをし、
また大きな喜びと挫折を知りました。
何やら僕の知らぬ間に以前所属していたレーベルから
ベスト盤がリリースされていたので久々に自分で聴き返して
みました。もう2度と聴く事は無いと思っていたのですが・・・。
以下、セルフライナーです。
1 Record Prayer
僕が初めて作詞作曲をした曲(ついでに歌ったのも初めてでした)
当時ヴォーカルの中村君が全作詞作曲を担当していて、僕は単にギターを
弾く事だけで満足していたのですが、ふとした事から曲を作ってみる
事になり一気に作り上げました。
メロディーも歌詞もひどく青臭いですが、ここから全てが始まったのです。
2 Pages
ヴォーカルの中村君の名曲。当時山崎パンのCMタイアップが決まりかけていた
爽やかな曲(結局カジヒデキに取られましたが・・・)。
オルガンを弾いているのは世良公則さんのバンド”ツイスト”のキーボードの方で
鳥肌モンのソロを弾いて頂きました。
3 Young Master
これも中村君の曲。当時僕がはまっていたWILCO等のアメリカンオルタナカン
トリーの気分でギターを弾きました。
4 青い鳥
当時ファンの間で人気がありライブでも定番の曲でした。
7~8年前インドを数ヶ月間放浪していた時のモヤモヤした思いを歌詞
にしました。まあはっきり言うと失恋ソングなんですが・・・。
5 白い舗道
僕のお気に入りの曲。はっぴいえんどmeetsスピッツってな感じのえらく
メロウな曲なんですが、ドラムを速く録ってゆっくり再生させていたり、歌を
レズリースピーカーに通していたり、ビートルズ気分でスタジオで色んな実験
をした曲でした。ギターソロは僕が大好きだったクイーンの影響が
モロに出ています。
6 Endless Summer
タイトルはビーチボーイズのアルバムから拝借しました。
ギターをかき鳴らし女々しい事を歌うという当時の僕らの典型という
感じの曲です。
”いっそ跪いて君に哀れみを乞えたなら・・・”なんて
今は恥ずかしくてよう書きません(笑)。
中村君のギターソロがイカしてます。
7 Pillow Talk
タイトルと内容はあまり関係ないですね・・・(ピロートークって恋人どおしがベッドで
語りあう事でしたよね?)
当時の僕にしては珍しく完全なフィクションを歌った歌です。
8 Wave Racer
確か僕が初めて作った曲から3曲目くらいの曲(何と1stアルバムには僕が初めて
作った曲から5曲くらい一気に作った曲が全て収録されているのだ!)。
9 Living Dead
タイトルは僕が好きだったジョージ・A・ロメロ監督の映画のタイトルから取りました。
大学時代付き合ってた彼女に手痛くふられた僕はまさに生きる屍状態だったのです。
10 新しい朝
バリバリのギターバンドだった僕らには珍しいピアノメインの曲。ビートルズっぽい
な~。思えばこの頃から、ただのギターポップバンドと見られる事に抵抗を感じて色々
と新しい事をやらねば、って思い始めた気がします。
11 列車
藤子不二雄先生の”まんが道”にインスパイアされて出来た曲。
そう言えば僕も子供の頃藤子先生や手塚先生に憧れて漫画家を志した時期が
ありました。
12 雨
僕の弾き語りの曲。これもまたビートルズっぽいな~。コーラスはCSNっぽいです。
コーラスアレンジに凝り出した頃の曲です。
13 愛のない世界
当時所属事務所との関係がかなり拗れていて、そのどんよりした空気が歌詞にも
かなり反映されていますね。
でも後ろ向きな曲ではなくて、実は世界に愛がない事を認識した上で強く生きていこう
というポジティブな曲なんですよ。
14 ツヨクナリタイ
個人的にはかなり気に入っている曲。ピアノやシンセ関係も全て僕が弾きました。
よくジョン・レノンのイマジンに似ていると言われましたが、絶対にトッド・ラングレン
の影響の方が大。良く聴くとヘンな音がいっぱい入っています。
15 コーヒーカップ
僕らにしては珍しく同じブースで顔を見合わせながら一発録りした長~い曲。
ギターソロもダビングせずジャムセッションでつくりました。
俺ってニール・ヤング好きやな~っていうのがすみずみまで染み込んでいますね。
(そう言えば数年前うちの親父が死んだ夜も絶望の中で何とか僕の心を
癒してくれたのはニール・ヤングの”Tonight's the Night”とビーチボーイズの
”Pet Sounds"だったな~)
以前作った作品というのは中々恥ずかしくて聴く気がしないんですが、久々に聴いた
せいか かなりフラットな気分で聴けました。テクニック的にも全然だし全く洗練されて
いないサウンドですが、当時の僕の内面は確実に封じ込めれたと自負しています。
ケダマとは全然違いますが、また良かったら聴いて頂けたらと思います。
何か久々にバンドがやりたくなってきました・・・(笑)
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by sekiden69 | 2004-12-25 00:27 | ・メンバーコラム