でも、いちばんおもしろいのは、もちろんコロッケさんだよね〜。

というギャグが流行っている。
我が家の中で、一週間ほど前から。

例えば、ごはんを食べているとき。
「このお肉、おいしいね〜」と僕が言うと、
我が子がつづけてこう言うのだ。
「でも、いちばんおもしろいのは、もちろんコロッケさんだよね〜」

脈絡はない。
別にお肉とコロッケを対比させた会話でもない。
とにかくなんでもいいのだ。

「あ、今日は月がきれいだよ」
「でも、いちばんおもしろいのは、もちろんコロッケさんだよね〜」

「暑いな〜、汗かいたわぁ〜」
「でも、いちばんおもしろいのは、もちろんコロッケさんだよね〜」

４歳児が発信するこのギャグにどう乗っかるか。
正しくは、「コロッケさんだよね〜」の箇所で
自分も陽気に声を合わせる方法。
これはけっこう楽しい。
なぜ今この場でコロッケさんなのかよく分からないが、
分からないままにコロッケさんを全力で肯定することが
思いのほか気持ちいい。

もともとコロッケさんは、
我が子にいちばん人気のあるタレントなのだ。
コロッケさんの出るテレビを見ては、
モノマネを披露する前から爆笑している。
我が子にとって笑いの神として君臨するコロッケさんは、
我が家では必ず「さん」付けである。

今夜はNHKに出演されていた。
（コロッケさんはNHKに気に入られている。紅白にも出演多し）
やはり爆笑の連続だった。

しかし、ふと思う。
今日は我が子から、お得意のギャグが出てこなかった。
コロッケさんが好きであることに変わりはないが、
「でも、いちばんおもしろいのは、もちろんコロッケさんだよね〜」
のギャグはそろそろ賞味期限切れのようだ。

※写真は子どもの描いたコロッケさん。
「野口五郎のモノマネをしているコロッケさん」にも見える。
右下は僕が描いたコロッケさん。
何も見ずに描いたらこの有様。インド映画の主人公みたい……。
コロッケさん似顔絵対決は子どもに完敗です。