絵本をつくりたい。

書きたい、とか、描きたい、じゃなくて、つくりたい。
つくったら、100円で売りたい。
値段は0円でもいいのだけど、
人ってタダでもらったものには
ありがたみを感じなくなってしまうらしいので、
とりあえずの金額設定として100円をつけてみる。

つくりたい、というのは、印刷して製本したいということ。
自費出版の多くは
とんでもない金額を要求されるそうだが、
そういうのじゃなくて、もっとこじんまりしたものがいい。
いろいろ調べてみると、東京の吉祥寺にある
絵本専門店「トムズボックス」の自費出版がよさそう。
Ｂ6サイズ、1色刷り、20ページ、100部で、27,100円。
これなら安心。

絵本はもうできている。
それは僕がはじめてつくった絵本。
もう10年くらい前、
妻へのプレゼントとしてつくった小さな絵本。

「あの絵本だけど、個人的に印刷してもいい？」
「いいんじゃないかな」

と許可を得たことで、
俄然、つくりたい欲が高まってきた。

……とまぁ、そんなことを前からちょっと考えていました。
今回わざわざブログに書いたのは、
教育テレビのETV特集
「椎名誠の絵本を旅する」を見たからです。
齢80になる加古里子（かこさとし）さんが
現役でペンを走らせている姿にこころ打たれました。
やっぱり、やらなきゃ、と思いました。

お金にはならないかもしれないけれど、
創作に関わる人生がすごせたらなぁ、という思いも込めて、
僕は自分の屋号を「石田図工室」にしました。
でも、純粋な創作って、最近やってないです。
なにやってるんだろうなぁ……。

石田図工室のホームページをつくったら、
そこで絵本なんかをプレゼントできるようにしたいなぁと
ぼんやり考えていたんですけど、
まずホームページが完成する気配はありません。
（100円というのは、絵本代＋送料のイメージでもありました）

それ以前に、僕が趣味でつくった絵本を
もらってくれる人がいるのかどうか、
という問題もあるわけですが……。
どなたか読んでみたい！ という人はいらっしゃいますか？
いつになるやら分かりませんが、
そんな方が少しでもいらっしゃると、
絵本の制作にも、そしてホームページの制作にも、
モチベーションが高まること請合いなのですが。
（人の意見に頼ろうなんて、ずいぶん姑息な奴だ）

素材となる絵本自体はできている、と言いましたが、
実は問題もありまして……。
その絵本、ただいま行方不明なのです。
家のどこを探しても見当たらない。
世界に一冊しか存在しない手づくり絵本として、
こころの中にしまっておいたほうがいいのでしょうか。

♪BGM 「ちいさな絵本／ケダマ」