またとも
2007年 05月 29日
また、鞆。
山陽新聞をパラリとめくったら、
「映画」「鞆」の活字が飛び込んできました。
鞆の浦をモチーフとした宮崎駿の新作
「崖の上のポニョ」の情報かと思いきや、
それがまた別の映画で……。
新聞記事にあったのは、映画「白椿」。
主役が「畑野ひろ子」という点に
一抹の不安を覚えましたが、
監督が鞆の浦のロケーションに惚れ込んで
舞台に選んだ点には好感を持ちました。
(動画ニュースがココでチェックできます)
一体なんなんでしょう。
にわかに巻き起こってきた
映画界における鞆の浦ブーム。
いまごろ鞆の浦のシャコたちが、
海の中で戦々恐々と身構えていることでしょう。
「このまま鞆の浦がブームになると、
たくさんの観光客が鞆の浦に押し寄せて、
ボクたち食べられちゃうのかなぁ……。
シャコシャコ……」
シャコの涙は瀬戸内の香りです。
以前にも書きましたが、
鞆の浦(広島県福山市鞆町)は、
僕の地元にわりと近いところです。
地元が舞台になっている映画となると、
やっぱりザワザワするものがありますね。
これが福山のお隣さん「尾道市」だと
そうでもありません。
大林宣彦の尾道3部作や、
古くは小津安二郎の「東京物語」でも
おなじみの尾道ですが、
どうしても隣町という距離感は拭えません。
僕もいつか、地元を舞台にした
「何か」をつくってみたいなぁ。
それが何なのかはまったく未知数ですが、
故郷への喪失感を埋める手段としては
やりがいがあると思います。
映画は無理ですけどね。
そのとき、鞆の浦は出てこないでしょう。
海よりは、だんぜん川が好き。
家の近くを流れていた
「芦田川(あしだがわ)」が舞台になります。
ちなみにこの芦田川、
中国地方の河川では水質ワースト1の座を
30年以上も守っています。
その水はもちろん、
下流にある鞆の浦に流れ込んでいるわけですが、
まぁそれはそれとして……。
by sekiden69 | 2007-05-29 22:57