さよなら、TCC
2006年 04月 30日
テレビがない。
コンロがない。
冷蔵庫がない。
洗濯機がない。
家具がない。
ないないづくしの新しい生活が始まりました。
基本的には京都在住です。
そちらの住まいには、
長年連れ添ってきたお気に入りのぬいぐるみや、
黄ばんだ下着の詰まった衣装ケースなど、
生活感たっぷりの情景が広がっています。
でも、こちらは岡山での「寝るための部屋」。
何もなくていいんです。
ただ、ゴロリと横になれるだけの空間と、
雨の日も風の日も僕を支えてくれるコタツさえあれば。
岡山のワンルームが決まりました。
家賃はお手頃、なのに、中身は充実。
近所のハピーマートで売っている「30品目弁当」のように、
お得な感じの住まいだと思います。
岡山のみなさん、これからもよろしくお願いします。
で、TCCの話。
東京コピーライターズクラブ、略してTCC。
先頃、年に一度の「TCC新人賞」が発表となりました。
なんじゃそりゃあ、ですよね。
当ブログの読者は、
広告業界以外の方が大半であると推察します。
「TCC? なんじゃそりゃあ」と
お国言葉で突っ込みたくなるのもよく分かります。
僕のように業界の片隅にいる者にとっては、
TCCって、割と、かなり、いろいろと、
大きな存在だったりするんですね。
業界の内部の賞ではありますが、
「TCC新人賞」を取ることができるかどうかが、
ひとつのモノサシになっている面がある。
取れたからといって仕事内容や待遇に
影響が出るわけじゃなくて(出る人もたまにいますが)、
コピーライターやプランナーを生業としている自分の中に
「自信」というモノサシができる感じ。たぶん。
僕は今年も取れませんでした。
一次審査通過どまり。
TCCへの応募を始めたのが30歳のとき。
何事もダラダラと遅めの人生ですが、
初応募も年齢的にはちょっと遅めですかね。
以来、今年で応募7年目。
7回応募して、一次審査通過が4回。受賞には至らず。
あと一歩、惜しいねー、なんて思った時期もありました。
今、その気持ちはありません。
完全なる敗北です。
たとえば、他にもこんな賞があります。
誰もが参加できて、実務とは関係のない
自由なコピーの切り口を競い合う「宣伝会議賞」。
これは「お祭り」に近い。
課題に取り組む準備期間も楽しくて、
発表を待つドキドキ感も楽しめる。
応募した全国津々浦々の人たちと楽しさを共有できる。
かたや「TCC新人賞」。
1年間の「仕事」の中から
これだと思うCMや広告を選び、まとめ、応募する。
この1年、おまえはいったい何をやっていたんだと
審判が下されるわけで、これはもうお祭りのように、
悠長に構えてはいられない。
自分自身との「勝負」です。
CMや広告の第一義は、商品を売ることだったり、
名前をおぼえてもらうことだったりします。
僕らはその目的を達成するためにウンウン唸り、
無駄に徹夜を繰り返してしまう日々なのですが、
時にその副産物、オマケとして、
「あの広告、いいね」と褒めてもらえる機会があります。
しあわせなことです。
それが「TCC新人賞」というおみやげ付きなら、
尚のことうれしいんだろうなぁ。
今年、僕が出品したのは、
AC公共広告機構のテレビCMとラジオCM、
リクルート・住宅情報タウンズの新聞突き出し広告3本。
審査員も人の子ですから、
審査当日におなかの調子が悪かったりして、
審査の基準がブレてしまうこともあったりするでしょう。
ただ、僕が圧倒的にすぐれたものを出品していれば、
下痢に苦しむ審査員の心も解きほぐすことができたはずです。
力及ばず……。今回は(今回も)負けです。
ということで、さよなら、TCC。
いつか会いにいけるその日まで。
会いにいけないかもしれないけれど。
コンロがない。
冷蔵庫がない。
洗濯機がない。
家具がない。
ないないづくしの新しい生活が始まりました。
基本的には京都在住です。
そちらの住まいには、
長年連れ添ってきたお気に入りのぬいぐるみや、
黄ばんだ下着の詰まった衣装ケースなど、
生活感たっぷりの情景が広がっています。
でも、こちらは岡山での「寝るための部屋」。
何もなくていいんです。
ただ、ゴロリと横になれるだけの空間と、
雨の日も風の日も僕を支えてくれるコタツさえあれば。
岡山のワンルームが決まりました。
家賃はお手頃、なのに、中身は充実。
近所のハピーマートで売っている「30品目弁当」のように、
お得な感じの住まいだと思います。
岡山のみなさん、これからもよろしくお願いします。
で、TCCの話。
東京コピーライターズクラブ、略してTCC。
先頃、年に一度の「TCC新人賞」が発表となりました。
なんじゃそりゃあ、ですよね。
当ブログの読者は、
広告業界以外の方が大半であると推察します。
「TCC? なんじゃそりゃあ」と
お国言葉で突っ込みたくなるのもよく分かります。
僕のように業界の片隅にいる者にとっては、
TCCって、割と、かなり、いろいろと、
大きな存在だったりするんですね。
業界の内部の賞ではありますが、
「TCC新人賞」を取ることができるかどうかが、
ひとつのモノサシになっている面がある。
取れたからといって仕事内容や待遇に
影響が出るわけじゃなくて(出る人もたまにいますが)、
コピーライターやプランナーを生業としている自分の中に
「自信」というモノサシができる感じ。たぶん。
僕は今年も取れませんでした。
一次審査通過どまり。
TCCへの応募を始めたのが30歳のとき。
何事もダラダラと遅めの人生ですが、
初応募も年齢的にはちょっと遅めですかね。
以来、今年で応募7年目。
7回応募して、一次審査通過が4回。受賞には至らず。
あと一歩、惜しいねー、なんて思った時期もありました。
今、その気持ちはありません。
完全なる敗北です。
たとえば、他にもこんな賞があります。
誰もが参加できて、実務とは関係のない
自由なコピーの切り口を競い合う「宣伝会議賞」。
これは「お祭り」に近い。
課題に取り組む準備期間も楽しくて、
発表を待つドキドキ感も楽しめる。
応募した全国津々浦々の人たちと楽しさを共有できる。
かたや「TCC新人賞」。
1年間の「仕事」の中から
これだと思うCMや広告を選び、まとめ、応募する。
この1年、おまえはいったい何をやっていたんだと
審判が下されるわけで、これはもうお祭りのように、
悠長に構えてはいられない。
自分自身との「勝負」です。
CMや広告の第一義は、商品を売ることだったり、
名前をおぼえてもらうことだったりします。
僕らはその目的を達成するためにウンウン唸り、
無駄に徹夜を繰り返してしまう日々なのですが、
時にその副産物、オマケとして、
「あの広告、いいね」と褒めてもらえる機会があります。
しあわせなことです。
それが「TCC新人賞」というおみやげ付きなら、
尚のことうれしいんだろうなぁ。
今年、僕が出品したのは、
AC公共広告機構のテレビCMとラジオCM、
リクルート・住宅情報タウンズの新聞突き出し広告3本。
審査員も人の子ですから、
審査当日におなかの調子が悪かったりして、
審査の基準がブレてしまうこともあったりするでしょう。
ただ、僕が圧倒的にすぐれたものを出品していれば、
下痢に苦しむ審査員の心も解きほぐすことができたはずです。
力及ばず……。今回は(今回も)負けです。
ということで、さよなら、TCC。
いつか会いにいけるその日まで。
会いにいけないかもしれないけれど。
▲ by sekiden69 | 2006-04-30 08:27